じゆうなブログ

日々の素朴な疑問を中心に、得た情報を自分なりに解析して文章にしています。

『子育て』という親の傲慢に振り回されるこどもたち。

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「子育て」「こどもの教育」「しつけ」などという言葉を多用する現代においては、「親は子よりも優れた存在である」という基本観念に基づき、「親がこどもを育てる」事が常識となっている。

 

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私も、一般常識に合わせて「子育て」という言葉を使う事が多いが、本心では「自分がこどもを育てている」などど思ったことはない。

 

そもそも「親は子よりも優れた存在である」と何故言い切れるのか。


大人はこどもより様々な知識や経験があり、それをこどもに教えられるのは親だから。と答える方もいるかもしれない。


ならば、そう答えた方が持つ知識や経験は一分の隙もない程正確で、それはそれは素晴らしいものなのだろう。そうあって然るべきである。

 

残念ながら、私はそのような大層な自信を持ち合わせていないが。 


「しつけ」と称した虐待が日常的に行われている現状は、この「親は子供より優れた存在なのだ」という傲慢不遜の精神から引き起こされるものである。


加えて「子育て本」「しつけ本」「専門家の指導」など、「こうあるべきだ」といったある種の押し付けのような情報に影響される事で、こどもの一挙一投足に常に目を向け、自ら試行錯誤を繰り返しながら彼らと接する事をしなくなった。つまり、その方が楽だからそれに従うのである。そこに何の考えもない。


教育やしつけと称し、自分のエゴを強引に相手へ押し付ける方が楽なのだ。先ずはこどもを持つ親すべてがその可能性を認識し、認められるかどうかが最も重要である。

 

私たち親はこどもより優れた存在ではない。全く持って逆である。今まで間違った知識や経験を得て来た我々を、正しい方向へ導いてくれるのがこどもという存在なのだ。

 

そう。親はこどもに育てられるのだ。インターネット上の質問サイトに「こどもが我儘で、このままだと手を上げてしまいそうです。どうしたらいいですか?」などという低レベルな投稿を恥ずかしげもなくしているお母さん方。

 

全く本質が見えていないようだね貴方達は。これは、こどもが貴方達のダメな部分を正そうとしてくれているのだよ。手を上げるなどはもってのほか。ダメなのはこどもでは無く他でもない、そう我々大人達なのである。